会津の温泉を比較する際は「どんな療養泉か」も基準のひとつになる
単純温泉|溶けている物質量が1g/kg未満&お湯が25度以上
単純温泉とは、ガス性のものを除いて温泉のなかに溶けている物質が1g/kg未満、かつ温度が25度以上の温泉です。
「単純泉」と呼ばれることもあります。肌への刺激が少ないのが特徴で、日本では最も多いと言われています。
なお、PH値が8.5以上あれば「アルカリ性単純温泉」とさらに細かく分けられ、古い角質を洗い流す効果が高まるものの肌への刺激も増していきます。
塩類泉|溶けている物質量が1g/kg以上
単純温泉と反対に、ガス性のものを除き温泉のなかに溶けている物質が1g/kg以上の温泉が「塩類泉」です。塩類泉はその成分によってさらに細かく分かれます。
湯冷めしにくく塩分による殺菌効果があると言われている「塩化物泉」、美肌の湯や清涼の湯と呼ばれる「炭酸水素塩泉」、そして傷の湯や脳卒中の湯と呼ばれる「硫酸塩泉」の3種類があります。
特殊成分を含む療養泉|指定の特殊成分を含む
特殊な成分を含んでいる場合には「療養泉」という分類になります。成分によってさらに細かく分かれており、二酸化炭素泉・含鉄泉・硫黄塩泉・酸性泉などの10もの種類があります。また温度や成分量によって「単純冷鉱泉」と「単純温泉」にも分けられます。
いずれの療養泉も、関節の痛み・冷え性・胃腸機能の低下など多数の効能があるとされています。また、硫黄泉は皮膚炎などに対する効能があるなど、種類によって独特の効能も見られます。